2012年10月13日土曜日

世界選手権大会参加レポート 1

大変遅くなりましたが、世界選手権に参加した選手のレポートを掲載いたします。


2012世界選手権を終えて
日本ローラースポーツ連盟 スピード専門委員
大谷 哲也

レースの結果や感想に関しては選手も書いていると思いますので、私が大会を通じて感じた事を書きたいと思います。
今年の世界選手権ですがトラックは昔懐かしいローラーの頃の所謂すり鉢型のバンクだった為、タイムだけを見れば物凄く速いと言えるタイムではありませんでした。
実際、世界新が出ているわけでもありません。
ただし、世界の傾向としてトラック、ロード共にレースの高速化が進んで来ている事は変わりません。
男子で200mのラップが1617秒台、女子で200mのラップが1819秒を平均して出す事が今後の世界選手権、アジア選手権でメダル、入賞を狙うのならば必須と成ってきます。

最初に日本選手はスピードが絶対的に足りていない、この事を事実として認識してください。
まず、体重移動が出来ていません。
選手の皆さんは自信のスケーティングフォームを見直してください、プレート、膝、腰、肩のラインを意識して下さい。
但し、スケーティングフォームの修正でスピードが上がっても参加人数の少ないアジアならともかく世界では通用しません。
多人数のレースでは縦の展開だけでなく横の展開にも対応しなければ結果は出せない、これを頭の片隅に置いてその上でフォームの見直しによるスピードの向上をまずは頑張ってください。
多人数での横の展開に対応する為には、加速する際に一時的に足の回転を上げる事が必要となります。
加速距離を短くしてトップスピードに乗るためには一時的に回転を上げる事が必要になると私は考えています。
今後、選手の皆さんには大きく長く乗る練習(縦の展開に対応)+短い距離で加速する練習(横の展開に対応)を意識して行ってほしいと思います。

次に、世界と戦っていく為の具体的なタイムとして、スタートの100m区間で男子9.5秒、女子10.5秒を出せる事が長距離、短距離を問わずに世界で入賞を目指す上での一つの目安と考えています。
このタイムがクリア出来れば300mは男子で25秒前半、女子で27秒前半が出ます。
このタイムをクリアする為には最初の100mに対応する練習が必須と成ります。
スプリンターじゃないからスタートの練習はしないと言う選手もいるかもしれませんが300mのスタート練習というのはコーナーでのゼロダッシュの練習でもあると考えてください。
長距離でもポイントやゴールの時は一気に加速してスピードが上がりますよね?
長距離でもポイントやゴールの周回では200mトラックで1516秒のラップタイムが求められます
それに加えて1617秒で周回を重ねる事も必要となります。
まずはスピードを引上げる事、先頭についていけなければレースには成りません。
選手の皆さんはまずスピードをどうやって上げるのかを意識して今後も練習に励んでください。

韓国、台湾はもとより中国、香港、イラン、インド、インドネシア、タイ等アジア各国は相当レベルが上がってきています。
現在のアジア圏において日本のスピードは最下層に位置しています。
今のままではアジア選手権でメダルはもちろん入賞さえ出来ない状況です。
連盟としてもこれらの事実を踏まえた上で、来年度以降の強化合宿の継続等、強化を進めていく必要があると考えています。
選手の皆さんが私に聞きたいことがあるならメール、電話で連絡を下さい。
練習を見に来て欲しいと言われる方が居るなら出来る限り対応させて頂きます。
(必ず行けるとは言えないのが申し訳ないのですが)

最後になりましたがスポンサーとして御協力頂きましたCCN様及びKAZAX様。
選手派遣の為に御協力頂きました連盟役員、保護者、チーム代表の方、大会期間中同行して頂いた保護者の方、大会で全力を尽くしてくれた選手の皆様の御協力にお礼申し上げます、ありがとうございました。